『ヴェローナの二紳士』

今日はミュージカル『ヴェローナの二紳士』を観てきた。
7月以来の日生劇場だったが、まあまあ良い席で観ることができた。

なんでも今年は、シェイクスピア生誕450周年だそうだ。
まったく気付かなかったが、記念の年だったんだね。

もっとも、俺はシェイクスピアが大嫌いである。
正確には、喜劇「ハムレット」&悲劇「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」が大嫌いである。
これさえ無ければ、あの寄生虫に愛ちゃんが寄生されることも無かっただろうにと考えると
虚しいけど、作者のシェイクスピアに八つ当たりしてしまう・・・

嗚呼、あんな糞みたいな舞台に出なければ・・・・

さて、愚痴はこれくらいにして、ミュージカル『ヴェローナの二紳士』の感想だが
期待通りにめっちゃ楽しくて面白かった。
モーツァルト』みたいな壮大な舞台も良いが、こういう喜劇も良いね。
リピーターが多いのも分かる気がする。
演者の方々が、何度も客席に降りて来てくれるし、ファンにはたまらない舞台だと思う。

楽しく面白いってだけではなく、演者の皆さんは歌が上手い人たちばかりだから
何度も聴き入る場面もあり、本当に凄く良いミュージカルだと思う。

主演の西川貴教さんの歌の上手さは、今更言うまでも無いことだが
上手いだけじゃなく、とても聴き取り易いのは素晴らしいと思う。

ヴァレンタイン役の堂珍嘉邦さんも本作が初のミュージカルとは思えないくらいとても素晴らしかった。
隣に座っていたお姉さまが、うっとりした目で堂珍さんに見惚れていたのも当然だろう。

あと、シルヴィア役の霧矢大夢さんも素晴らしかった。
流石は月組トップスターって感じだ。
特にダンスが素晴らしいと思った。

しかし、もっとも俺の心を揺り動かしたのは、エグラモー役の上原理生さんとルーセッタ役の保坂知寿さんだった。

上原さんは『ミス・サイゴン』の時にも思ったが、とにかく歌が素晴らしい。
もはや「感動した」なんてチープな言葉で語りたくないほど、とにかく素晴らしい。
歌の上手い演者が揃っているこの舞台においても、頭1つ出ている上手さだった。

ちなみに、年齢は愛ちゃんと同じ28歳。
同じシェイクスピアの舞台でも、こっちに出演だったらと・・・・

保坂さんは。今更説明するまでも無いくらいのミュージカル界の大スターだが
いつ観てもやっぱ凄いね。
もはや凄いって言う以外に言い様が無い。

その他にも、個性溢れる素晴らしい演者たちばかりで、素晴らしい舞台だった。
もう一度観に行きたいと思ったが、千穐楽が明日なのが残念である。

ただ、公演自体は1月10日の福岡公演を皮切りに25日の大阪公演と
まだまだ続くので、近くに来られたらぜひ観に行った方が良いと思う。

あと、小此木まりさんを見つけることができた俺はなかなかの眼力だなw
まぁ、とても可愛らしい人だから分かりやすいけどねw