感想 ②

今回、久しぶりにツアーに行った理由は前回3つ挙げたが
最大の理由は、今ツアーでプラチナ曲が大量に披露されているからである。

もっとも、俺がツアーに行かなくなった後のツアーにおいても
プラチナ曲がセットリストに1~2曲入っている事はあった。
ただ、非ヲタとしては1~2曲の為だけにツアーに行くってのはかなり厳しいのである。

それが今回はトータルで8曲も披露された訳で、流石に俺の重い腰も動いたのである。
それに、所謂プラチナ期に在籍していたメンバーが誰もいない中で
現メンバーたちがプラチナ曲をどう表現するのかは大変興味が湧いた。

さらに、ヲタの評判も良いとなればそりゃ観に行くしかないわな。
ぜひとも観てみたいと。

プラチナ期が終了して約4年。

現在は、EDMとフォーメーションダンスを引っさげて人気も回復し
CD売り上げは2~3倍に増えた。

その最大の功労者である、道重さゆみさんというとてつもなく大きな存在は確かに失ったが
替わりに、将来に大きな期待の持てる12期が加入し、ますます今後に期待が高まっている。

前回も書いたが、客の女子率の高さにはただただ驚くばかりである。
それはきっとヲタの入れ替えが順調に進んでいる事を意味しているのだろうと思う。

最近ヲタになったであろう人のブログやツイッターを見ると、プラチナ期をリアルタイムで
経験できなかった事を非情に残念がっているのが分かる。

その点においては、今プラチナ曲をやる意味は大いに有るのだろうと思う。
きっと念願が叶って今回は大変喜んでいるのだろうと思う。

一方、依然としてベテランのヲタもまだ多く残っている。
ベテランヲタも現状に満足しながらも、同時に不満と言うか不安を感じているように見える。

前回も書いたが、ベテランヲタは現状維持がもたらす悪い面をイヤと言うほど知っているからな。
そんな気持ちのところにプラチナ曲ってのはどうなのよって感じなんだろう。

新参ヲタとベテランヲタの微妙な温度差が実に面白い。

俺の見立てでは、きっと事務所的には今の勢いのある内に次の手を打ちたいのだろうなと思っている。
変化をもたらすには今がちょうど良いタイミングだからな。

EDM路線に変更して早4年。
もしかしたら、この路線に行き詰まりを感じているのかもしれない。
ゆえに、何か次なる武器を手に入れたいと考えるのは自然な考えである。

しかし、俺もベテランヲタと似た感じで、このタイミングでプラチナ曲を増やすってのはどうなのよって?思う。

事務所的には「楽曲の幅を増やしたい」とか「スキルアップを図りたい」と考えたのだろう事は
容易に想像できるが、でもなぜその為の曲がプラチナ曲なのって。

さすがに、今更何百回と披露してきた「ラブマ」や「ピース」などのアップデート終了曲を
再び持ってきたのではあまりにも芸が無い。

あと、いまだにほとんど披露された事の無い名曲はまだたくさん有るが
それらの曲がこれまで披露されなかったのには、きっとそれなりの理由があるはずだ。
もしそうであるのなら今後もそれらの曲が披露されるのは期待薄である。

結局、昔の曲をリバイバルとなった時、素人の俺には良く分からないが
色々と難しい事が有るのだろう。
そうなると、無難にプラチナ曲ってことになるのだろうが
それは安易なんじゃね?って思うんだよね。

しかも今このタイミングでってのは正しいのって。

なぜなら、現在のメンバーの年齢は非常に若く
また、プラチナ曲の主人公の年齢設定から考えると現メンバーは
かなり背伸びをした感じになってしまう。

さらに、ここ数年やってきたEDM曲とは違い
プラチナ曲は「遊び」と言うか「自由度」と言うか歌い手本人に任されている部分が多く
まさに歌い手のセンスが問われる楽曲である。

それは、歌だけではなくダンスにおいても同様のことが言える。

特に、12期が加入してまだ半年のこのタイミングでは、殊更12期メンには厳しいだろう。

さらに、今回一度に大量にやってしまったために
一曲一曲の「成熟度」というか「熟練度」と言うか「完成度」が
かなり低いものになってしまったように感じた。

そもそも、プラチナ期メンバーだって一朝一夕であのパフォーマンスが出来た訳ではなくて
絶え間ない努力の積み重ねの賜物で得たクオリティなのである。

また、プラチナ期は「メンバー固定」という特殊な状態であったのが幸いしたのであって
現在のような毎年の様に新メンバーが加入してくる状況では
新メンバーが奇跡的に物凄い高スキルのスーパー新人でも無い限り
クオリティを維持しながら更なる成長なんてどう考えても無理だろう。

もっとも、そんなこと言ったらプラチナ曲よりさらに難解な初期曲なんてもっと無理じゃんってのは
残念ながらその通りだと思う。

よって、プラチナ曲に果敢にチャレンジしたのは決して悪い事ではない。
上記した様に、スキルアップと供に楽曲の幅を増やしたいと言うのは正しい事だ。

しかし、せっかく若いメンバーが揃っているのだから
できればキャッチーでアッパーチューンな楽曲にチャレンジして欲しかった。

12期はたしかに可愛い子揃いだし、大いなる可能性を感じさせる4人ではあるが
加入半年の現状ではまだまだ先輩たちに付いて行くのが精一杯だろう。

実は今回一番楽しみにしていた楽曲は「好きな先輩」だった。
こんな事言うとあれだが、12期はみんな愛ちゃんやさゆちゃんより上手いと思った。
愛ちゃんもさゆちゃんもガチガチに緊張してあれれ?って感じだったからなwww

そんな愛ちゃんもさゆちゃんも数年後には立派に成長したんだから
きっと12期も大丈夫だと思う。

ゆえに、昔の曲のリバイバルも良いが、やっぱり現メンバーには
自分たちの新しい時代を作って欲しい。

17年の歴史があるグループだが、意外な事にキャッチーでアッパーチューンな楽曲って少ないんだよね。
新しい時代を作るのならそっち方面の楽曲が狙い目だと思う。

今回披露した曲の中で一番良かったのは「まじですかスカ!」だと思った。
何と言うか、ほとばしる若さとパワーで観客を圧倒していたように感じた。

愛だの恋だの地球がどうだの歌うより、よっぽど今歌うべき曲だと思った。

「失恋した、でも頑張る」とか「しょうがない男にひっかかってもうた」なんて楽曲は
別に今歌わなくてもええやん。

プラチナ曲はもう少しメンバーが大人になってから
再度じっくり聴かせて貰いたい。


以上、プラチナ曲を聴いた感想はそんな感じです。
駄文をすんません。

③はまた後日。