池袋サンシャイン劇場へ。

昨日は演劇女子部 ミュージカル「 TRIANGLE -トライアングル- 」を観てきた。

ヲタモダチに招待してもらったのだが、こういう時にヲタモダチの有りがたさを感じるね。
だってさすがにこの値段だと自分でチケットを買ってまで観に行こうとは思わないからさ。

先週の帝国劇場は客の9割が女性という環境だったから、なんとも居心地の悪さを感じていた。
しかし今回は予想以上に女性客は多かったが、それでも男性客が多かったから
なんだか妙な安心感があったw
まぁ、逆に言えば違和感とも言えるのだがw

先に見た感想を書くと、とても面白い舞台だった。

いつもの様に原作を読んでいないので、予備知識一切無い状態で観たのだが
それが良かったのだろうと思う。
読んでいたらきっと不満だらけになっていただろうね。

ストーリーもいわゆる少女漫画的というかラノベ的といった感じで
女性客がキャーキャー言いながら観ているのも当然だろうと。
男より女が好きな舞台って感じだった。

去年の『リリウム』みたいな重いテーマで、凝った演出の舞台も悪くは無いが
去年みたいに変に「余白」を残して、あとは客に埋めさせるってやり方より
今回のような読みきり短編小説的な演出の方が後味がすっきりして良いと思うね。
まぁ、そうは言ってもヲタはあれやこれやとこねくり回すのだろうがw

ただ脚本・演出にはまったく不満は無いのだが、それ以外の点では不満があった。

結構たくさんの不満があったが、5つに絞って書いてみたい。

1 α編とβ編に分けていたけど分けなくてもよくね?
2 相変わらずチケット代高いよね?しかも何で一種類しかないの?
3 3回回しって・・・ ブラック企業かよ・・・
4 なぜ出演していない子が3人いるんだ?一体なぜ出演させないの?
5 そもそもこれはミュージカルと呼んで良いのだろうか?

1については、α編とβ編に分ける必要性をまったく感じなかった。
たとえば、α編を本編、β編をアナザーストーリとかサイドストーリーとか外伝風とかにする演出は
たまに小劇場とかで観るやり口ではあるが、今回はα編の隙間をβ編で埋めるって手法だった。
これって要はα編とβ編を両方観ないといけない訳だよね。
両方観ないと本当の意味での完結にはならないよね。

もっとも、客の9割はヲタなんだからきっと両方観るから問題ないのかもしれないけど
きっとお金と時間の都合で泣く泣く片方しか観れなかった人もいるだろう。
まぁ、そういう人はDVDを買えって事なんだろうが・・・

きっと、内容的には1つに纏められるのだが、あえて商業的視点から2つに分けたんだろうね。
まぁ、それくらいのあざとさがないとという感じかな。

2については、毎度の事だがやっぱチケット代高いよね?
最も高いか安いかは一概には言えないのだろうが、この値段だと一般人は観に来ないわな。
しかも今回はα編とβ編両方観ないといけない訳だからさ・・・

そして、これも毎回の事だがなぜチケットが一種類しかないのか。
たとえば、多くの商業演劇が採用しているS席を10000円、A席を6000円、B席を3000円
みたいな分け方はなぜ出来ないのだろう?
安い席を作った方が、一般人も気軽に観に来れる様になると思うのだが・・・
一般客は最初から当てにしていないって事なんだろうか?

3については、不満を通り越して怒りだね。
まぁ、連日の3回回しじゃないんだから問題無いと言う人もいるだろうが
それは絶対に違う。
どんな理由があるとしても絶対にやってはいけない事だ。

推しメンが咽を潰された経験の無いヲタは軽く考えているのだろうが
この事務所は手術を控えているにも拘らず平気で3回回しをやらす事務所だ。

咽を潰されてから声を挙げても後の祭りである。
ヲタはそうなる前に事務所に抗議するべきだ。

4については、まったく理解できない。
さゆみたいに本人が出演を拒否しているのなら仕方が無いが
話を聞くと3人とも拒否をしている訳ではないらしい。

なのに何故?

特に他の仕事が入っていて出たくても出られないって訳でも無いようだし。

聞く所によると、まーちゃんの役は原作には無い役らしい。
原作に忠実って訳じゃないのなら、3人の役を新たに作る事出来るよね。

昨日見た感じだと、相当疲労している子が何人か居たように見えた。
咽への負担を考えれば、主要キャストはWキャストでいくべきだろう。
そうすれば、3人を使えるだろうに。

5については、あくまで俺の主観なのであれだが
ミュージカルの定義ってのは一応あるけど、今作はどこがどう違うのかを書くと長くなるので
割愛するがそれとはちょっと違うように感じた。

まぁ、あくまで俺の主観なのでご容赦を。

それと、事務所にはミュージカルって言い方に何か強い拘りがあるのかな?
正直、今回の脚本だと無理にミューカルだと言わなくても
ストレートプレイかオフブロードウェイ風の舞台ですって宣伝文句で良かったんじゃないかな。

別にストレートプレイがミュージカルに劣るなんて事は無いんだからさ。

きっと事務所的には毎年ミュージカルをやっていると言う実績が欲しいのだろうな。

さて、つらつらと不満を書いてきたが、上記の様に舞台そのものには満足できた。
特にメインの3人と小田ちゃんには稽古時間が少ない中でよく仕上げてきたと
頭の下がる思いだ。

昨年は田村芽実ちゃんと言う「金の雛鳥」を発見できて大いに興奮したが
今年も、いいなって思う子がいた。

クラルス役のチェルちゃんとチーク卿役の小片ちゃんが良いね。
ほとんど舞台経験無いと思うが、きっと将来良い役者さんになると思う。

ほかにも、石井ちゃんや小野田ちゃんや高瀬ちゃんも相応の役を与えれば
きっと大化けする素材だと思うね。

最後に、今回も連日満員御礼だった様だが
そうなると、来年からは日程を延ばさないと観られない人が増えてきそうだね。

日程を延ばせないとなると、ひと回り大きな箱に変えなければならないが
サンシャイン劇場よりひと回り大きい箱となると
赤坂ATCとか日生劇場とか明治座になるがどうするんだろうね?

今日は千穐楽だが、何事も無く無事迎えていて欲しい。