運命②

もう1つの運命が俺の出身が岐阜県であると言う事だ。
福井県岐阜県は実は隣接県なのだが、そのことを意識している人はあまりいないだろう。
俺自身も11年前まではまったく意識していなかった。
もし、あの子の出身地が福岡県とか福島県だったとしたら
今でも福井県の事は一切意識しなかっただろう。

岐阜県は隣接県の多い県だが、その中でもとりわけ福井県が隣接県だという意識は少ない。
岐阜県人が知っている福井と言えば東尋坊と越前ガニくらいで失礼ながら
ある意味、隣接県でありながら未開の地みたいなものである。

それが今では、少なくとも俺は、福井県の話題がマスコミに取り上げられると
絶対に注目してしまうほどだ。
ソースカツどんはまだしも、ボルガライスなんて間違いなく永遠に知らないまま死んでいたと思う。

もっとも、隣接県出身って事で言えば愛知県出身の子も居るし滋賀県出身の子も居る。
もし、あの子より先にこの2人が加入したとして、偶然2人をTVで見たとしても
隣接県出身としての親近感は感じただろうが
たとえ2人が絶世の美人でもヲタになるかと言えばならなかったと思う。

なのでやっぱり隣接県出身ってのは後付の理由なのかもしれないが
それでも隣接県出身って事実は俺の中では何かしらの見えない力となって作用したのだと思う。

今、なぜこれ程にまであの子に嵌ってしまったのかを考える時、この二つの運命が
俺の中で大きく作用している事は否定できない。