ミュージカル『天才執事 ジーヴス』

天才執事ジーヴスを観てきた。
いやはや期待に違わぬ面白さだった。
久しぶりに腹の底から笑えたね。

俺の観劇スタイルは、可能な限り事前情報は入れない状態で見るってタイプなのだが
今回に関しては、寧ろ入れておいた方がより楽しめるかなと思う。
多分初見だと、分からないまま過ぎていってしまうだろう箇所がいくつかあったが
以前読んだ原作と、先週慌てて読んだ英国貴族や英国執事の書籍のおかげで
戸惑うことなく観られた。

受け売りの知識を披露すると、イギリス・コメディーの特徴は辛辣な皮肉と嫌味にある。
よってアメリカや日本のコメディみたいなストレイトな笑いとはかなり違うらしい。
多分、日本人にもっとも馴染みのあるイギリスのコメディは「ミスター・ビーン」だと思うが
それは必ずしもイギリス的ではないのだそうだ。
「ブラック・アダー」や「ザ・シン・ブルー・ライン」などの方が、よりイギリス・コメディーの特徴と言えるらしい。

もし興味を持たれたのなら、色々と調べてみるのも面白いと思う。
きっとそのディープな世界に嵌るだろうと思う。

そんなイギリス・コメディーの特徴を知った上でジーヴスを観ると、また違った視点で見えて来るのかもしれない。

さて、観劇後の感想だが、ヲタの悲しい性でどうしても愛ちゃん中心に目が行ってしまう。
しかし、この作品を味わい尽すには1回では物足りない。
また愛ちゃんも、千穐楽に向かってどんどん良くなるタイプなので
全体的な感想はあとに取っておこうと思う。

1つだけ言うのなら、右近さんと愛ちゃんの歌い上げるナンバーは名曲だ。