一縷の望み

昨年末、一年を振り返る中で今年の上半期も状況は厳しいと書いた。
特に女優業については、現時点で何も予定が無いのはいかがなものかと。

確かに去年と同じじゃないかと言えば、まったくもってその通りなのだが
一縷の望みというか期待をするのなら、TVドラマへの出演しかないと思う。

舞台や映画は先に書いたように突然の出演ってのは、物理的になかなか難しいが
TVドラマならば舞台や映画と比べれば、まだ多少は可能性がある。
もちろん、そうは言っても、あくまで舞台や映画と比べればって話だが・・・

ただ、去年唯一のTVドラマ出演になったWOWOWのドラマも
正式に公表されたのは、放送一ヶ月くらい前だった。

どのタイミングで発表するのが一般的なのかは良く分からないが
もしかしたら、まだ発表できないがすでにTVドラマ出演が決まっている可能性もなくはない。
現状ではその可能性に期待するしかない。

そんな中、現在最大の懸念と言うか不安は、今年も赤毛のアンに出演できるのだろうかと言うこと。
この仕事は絶対失いたくない。

このミュージカルに係わって3年、主役に抜擢されて2年。
過去には、島谷ひとみさんが5年連続主役を演じたことがあるが
その前の華原朋美さんは2年、さらにその前の山川恵里佳さんも2年で交代している。

そう考えると、今年が節目の年になる。
もし今年も選ばれれば、あと1~2年やらせてもらえる可能性が出てくる。
一方、過去の例から言えば交替の可能性も高い。

正直、ぶっちゃけると去年切られると思っていた。
エステー様にはあれだけご贔屓にしてもらったのに、プライベートの話でかなりの不義理をしたからな。
切られても仕方無しと思っていた。

そんな中、選んでもらえたのはのは本当に嬉しかった。

俺がこのミュージカルに拘る理由は、この仕事を失うと言うことは同時にCM出演も失うことになるからだ。
こんな”おいしい仕事”はなかなか無い。

OGや現ハロメンを見渡しても、現在CMに出演している人は誰一人居ない。
過去に遡っても、ソロでCMに出演した事が有るのはほんの一握りだけだ。
あちらのOGには、一人で多くのCMを抱えている人は何人か居るが
おそらく、アップフロントにはそんな力は無いのだろう。
だからこそ、たとえ1つでもCMを持っているのは何にも変えられないくらい大きな事なんだ。
だからこそ、絶対に失いたくないのだ。

鹿毛部長さんは、以前愛ちゃんには長くやって欲しいとありがたい言葉を言ってくれたが・・・

俺の予想では、可能性は五分五分だと思っている。
年齢的には、あと数年はいけるだろうと思うがきっと大丈夫だと確信が持てる要素が残念ながら無い。

ただ、もし変えられるとしたら、多分今年のアン役はびびちゃんこと綿引さやかさんだろうなと思っていたが
さやかさんは『レ・ミゼラブル』の地方公演があるので、今年の出演は無いようだ。

今だから言えるが、去年びびちゃんがダイアナ役のオーディションで選ばれたと言うのを聞いたときは
嗚呼、愛ちゃんもこれまでかと思った。
こりゃ、主役交代の為の前振りだなって。

なので、びびちゃんが出られないとなると俄然可能性が出てくる。
ライバルの脱落を喜ぶと言うのも変な話だが・・・

だからこそ、この仕事は絶対に守り抜いて欲しい。
せめて、あと1年は何とか頑張って欲しい。

来年は『レ・ミゼラブル』の公演が無いから、きっとびびちゃんが帰ってくるからさ・・・

まぁ、守る話ばかりしていても面白くない。
どんな舞台に出演すべきかって話もしたい。

その話はまた後日・・・